自動車の名義変更に必要な書類|普通車の移転登録をわかりやすく解説

普通車の名義変更(移転登録)に必要な書類を解説。車検証、譲渡証明書、印鑑登録証明書、委任状、車庫証明など、旧所有者・新所有者それぞれの必要書類や注意点を埼玉県での手続きを中心に紹介します。

普通車の移転登録をわかりやすく解説自動車の名義変更に必要な書類

自動車を売買したり、知人から譲り受けたりして所有者が変わる場合には、自動車の名義変更が必要です。
普通車の名義変更は、正式には「移転登録」と呼ばれる手続きです。
名義変更では、旧所有者と新所有者それぞれに用意する書類があり、さらに車庫証明や自動車税の申告など、状況に応じて準備するものがあります。
この記事では、普通車の名義変更(移転登録)に必要となる書類について、できるだけ分かりやすく解説します。


この記事のポイント
・自動車の名義変更とは?
・名義変更に必要な書類
・旧所有者の住所が車検証と違う場合
・新所有者と使用者が異なる場合
・法人名義の自動車を名義変更する場合
・名義変更の手続きはどこでする?
・よくある間違い

自動車の名義変更とは?

自動車の名義変更とは、自動車の所有者が変わったときに、車検証上の所有者を変更する手続きです。
例えば、個人間で自動車を売買した場合や、親族・知人から自動車を譲り受けた場合などが該当します。
このような場合に行う手続きが移転登録です。


一方、所有者は変わらず、引っ越しなどによって住所や使用の本拠の位置が変わった場合は、原則として「変更登録」という別の手続きになります。
そのため、「住所が変わっただけなのか」「所有者そのものが変わるのか」を最初に確認することが重要です。

【名義変更と住所変更の違い】


名義変更(所有者が変わる)
→ 移転登録


住所変更など(所有者は変わらない)
→ 変更登録

普通車の名義変更に必要な書類

普通車の名義変更では、基本的に次のような書類を準備します。


書類 主な内容
自動車検査証 名義変更する自動車の車検証
譲渡証明書 旧所有者から新所有者へ自動車を譲渡したことを証明する書類
新・旧所有者の印鑑登録証明書 原則として発行後3か月以内のもの
新・旧所有者の委任状 代理人が手続きをする場合などに必要
自動車保管場所証明書 新所有者の使用の本拠の位置について車庫証明が必要な場合
OCR申請書第1号様式 運輸支局で提出する登録申請書
手数料納付書 移転登録の手数料を納付するための書類
自動車税申告書 自動車税(環境性能割・種別割)の申告に使用する書類


※ 名義変更の原因や新旧所有者の住所、希望ナンバーの有無などによって、追加の書類が必要になる場合があります。

① 自動車検査証(車検証)

まず必要になるのが、名義変更をする自動車の自動車検査証です。
一般的には「車検証」と呼ばれている書類です。
名義変更では、現在の車検証に記載されている所有者を確認し、その所有者から新しい所有者へ登録上の所有権を移転します。
そのため、名義変更をする前に、車検証に記載されている所有者・使用者・住所などの情報を確認しておくことが重要です。
なお、所有者と使用者が異なる場合には、名義変更の手続きも少し複雑になります。


紙車検証

2023年1月より新たに交付される車検証は電子化されています。

電子車検証

従来の紙の車検証(A4サイズ)が、電子化され、A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼付したものになります。

② 譲渡証明書

自動車を売買したり譲り渡したりする場合には、譲渡証明書を用意します。
譲渡証明書は、旧所有者から新所有者へ自動車が譲渡されたことを証明する書類です。
譲渡証明書には、譲渡する自動車の登録番号や車台番号などを記載し、旧所有者が実印を押印します。
譲渡証明書の記載内容に誤りがあると、手続きができない場合がありますので、車検証と照らし合わせながら正確に記載することが重要です。

③ 新・旧所有者の印鑑登録証明書

旧所有者については、原則として印鑑登録証明書が必要です。
国土交通省の案内では、印鑑登録証明書は発行されてから3か月以内のものが必要とされています。


譲渡証明書に押印する実印と印鑑登録証明書の印影などを確認するためにも、名義変更の前に旧所有者から印鑑登録証明書を取得してもらいます。
なお、旧所有者が法人の場合には、個人の印鑑登録証明書ではなく、法人の印鑑証明書などが関係してきます。

④ 委任状

名義変更を行政書士などの代理人に依頼する場合には、委任状を準備します。
旧所有者が自分で運輸支局に行かず、代理人に手続きを依頼する場合には、旧所有者から代理人への委任状が必要になります。


また、新所有者についても代理人に手続きを依頼する場合には、新所有者から代理人への委任状が必要になります。
委任状には、原則として委任者の実印を押印します。
売買による名義変更では、旧所有者と新所有者の双方から委任を受けて行政書士が手続きを行うケースがあります。


⑤ 自動車保管場所証明書(車庫証明)

普通車の名義変更では、新所有者が使用する場所について車庫証明(自動車保管場所証明)が必要になる場合があります。
特に、名義変更に伴って使用の本拠の位置が変更され、かつ車庫証明の適用地域に該当する場合には、車庫証明を取得してから移転登録を行うことになります。
例えば、現在の所有者が埼玉県越谷市で使用している普通車を、東京都に住む人が購入して使用する場合には、新所有者側で車庫証明が必要になるケースがあります。


車庫証明については、申請から交付まで一定の日数がかかりますので、名義変更の日程を決める前に準備しておくとスムーズです。
車庫証明の必要書類について詳しく確認したい場合は、「車庫証明の必要書類|埼玉県で普通車を登録するときに必要な書類を解説」も参考にしてください。


埼玉県越谷市で車庫証明を取得する場合の必要書類や申請方法については、越谷市の車庫証明|必要書類・申請方法・代行料金をご覧ください。

⑥ 移転登録申請書

運輸支局で名義変更を行う際には、移転登録申請書を提出します。
登録自動車の移転登録では、国土交通省のOCR申請書の第1号様式などが使用されます。
申請書には、自動車登録番号や車台番号、新旧所有者など、移転登録に必要となる事項を記載します。
車検証や譲渡証明書などの内容と一致するよう、正確に記入することが重要です。


➡ 国土交通省 OCR申請書各種様式


⑦ 手数料納付書

移転登録を行う場合には、登録手数料を納付するための手数料納付書も使用します。
運輸支局等の窓口で手続きをする場合には、所定の手数料を納付したうえで申請を行います。
なお、登録手数料の支払い方法については、窓口の取扱いが変更されることがありますので、実際に手続きをする運輸支局の最新情報を確認しておくと安心です。


⑧ 自動車税(環境性能割・種別割)の申告

自動車の名義変更では、運輸支局での移転登録だけで手続きが終わるわけではありません。
名義変更に伴い、自動車税(環境性能割・種別割)の申告を行います。


自動車税に関する手続きは、移転登録とあわせて行うことになります。
特に自動車を売買した場合には、自動車税の納税義務者が変わるため、登録手続きと税申告を忘れないようにしましょう。
税申告書の様式は、都道府県によって異なります。
下の画像は、埼玉県で使用されている申告書です。

旧所有者の住所が車検証と違う場合は追加書類が必要

名義変更で注意したいのが、旧所有者の現在の住所と車検証に記載されている住所が異なるケースです。
例えば、旧所有者が自動車を購入した後に何度か引っ越しをしている場合、車検証には以前の住所が記載されていることがあります。


このような場合には、車検証に記載された住所から現在の住所までのつながりを証明する書類が必要になります。
住民票だけでは住所のつながりを証明できない場合には、戸籍の附票などが必要になることもあります。
そのため、名義変更をする前に、まず車検証に記載されている旧所有者の住所と、現在の住所が一致しているかを確認しておくことが重要です。

新所有者と使用者が異なる場合

自動車の所有者と使用者が異なる場合には、必要となる書類が変わることがあります。
例えば、信販会社(ローン会社)などが所有者となっていて、実際に自動車を使用する人が別になっているケースなどがあります。
名義変更後の新所有者と使用者が異なる場合には、使用者に関する委任状や住所を確認する書類などが必要になる場合があります。


「所有者は誰なのか」「使用者は誰なのか」「使用の本拠の位置はどこなのか」を整理してから書類を準備することが重要です。

法人名義の自動車を名義変更する場合

法人が自動車を購入した場合や、法人間で自動車を売買する場合にも移転登録が必要です。
この場合は、個人間の名義変更とは異なり、法人の名称・所在地・代表者などの情報を確認する必要があります。
また、法人の本店所在地と実際に自動車を使用する営業所の所在地が異なる場合には、使用の本拠の位置について確認が必要になることがあります。


法人名義の車庫証明については、「法人名義の普通車の車庫証明に必要な書類」も参考にしてください。

名義変更の手続きはどこでする?

普通車の名義変更は、原則として新しい所有者の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等で行います。
例えば、新所有者が越谷市を使用の本拠として自動車を使用する場合には、管轄する運輸支局(春日部運輸支局)で手続きを行います。
また、名義変更に伴って車庫証明が必要になる場合には、先に保管場所を管轄する警察署で車庫証明を取得します。

普通車の名義変更の大まかな流れ


① 新所有者の車庫証明が必要か確認
↓
② 必要な場合は車庫証明を取得
↓
③ 旧所有者・新所有者の必要書類を準備
↓
④ 運輸支局で移転登録を申請
↓
⑤ 自動車税(環境性能割・種別割)を申告
↓
⑥ 新しい車検証の交付を受ける

自動車の名義変更でよくある間違い

自動車の名義変更では、必要書類を準備していても、書類同士の内容が一致していないことで手続きが止まることがあります。

名義変更前に確認したいポイント
・車検証の所有者と旧所有者が一致しているか
・旧所有者の住所が車検証と現在の住所で一致しているか
・新所有者の印鑑登録証明書が3か月以内のものか
・譲渡証明書に必要な事項が正しく記載されているか
・譲渡証明書に旧所有者の実印が押印されているか
・新所有者の車庫証明が必要か
・所有者と使用者が同一なのか異なるのか
・使用の本拠の位置はどこなのか

特に、車検証の住所と旧所有者の現在の住所が異なるケースでは、追加書類の収集に時間がかかることがあります。
名義変更を急いでいる場合には、最初に車検証の内容と現在の所有者の情報を確認しておくとよいでしょう。

自動車の名義変更は行政書士に依頼できます

普通車の名義変更は、必要書類を揃えて自分で手続きをすることもできます。
一方で、売買する相手が遠方にいる場合や、平日に運輸支局へ行く時間が取れない場合、車庫証明と名義変更をまとめて依頼したい場合などには、行政書士に手続きを依頼することもできます。

「個人間で車を売買した」
「知人から車を譲ってもらった」
「ディーラーではなく自分で名義変更したい」
「車庫証明と名義変更をまとめて依頼したい」
「平日に運輸支局へ行く時間がない」

当事務所では、越谷市を中心に、埼玉県内の自動車登録手続きを代行しています。
車庫証明から自動車登録まで、必要な手続きをまとめてご依頼いただくことも可能です。


➡ 自動車登録・名義変更の代行はこちら

まとめ

普通車の名義変更は、正式には「移転登録」と呼ばれる手続きです。
一般的な売買による名義変更では、自動車検査証、譲渡証明書、新旧所有者の印鑑登録証明書、委任状などを準備します。


実際の申請では、手続きを行う運輸支局等の最新の案内も確認してください。


➡ 国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト


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